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2020年01月20日

ホンダが作った汚れ知らずのシート!?

ホンダ

ホンダのステップワゴンが1月9日に一部改良し、新しく生まれ変わった。今回のモデルチェンジに話題になっているのが、スパーダ(e:HEV SPADA)に採用されたシート。「家族で遠出するときに子どもが車内で飲食しても安心に」をテーマに、がんこな油汚れを象徴する食べ物、テリヤキハンバーガーのソースやマヨネーズをこぼして炎天下で放置してしまっても、汚れを拭き取りやすくお手入れしやすいことを目指し、なんと5年以上の歳月を費やして完成させたシートなのだ。

 

その名はFABTECT(ファブテクト)。

クルマの室内でこぼした食べ物や飲み物はシートに付着し、汚れや臭いの原因になる。例え、こぼしても簡単に拭き取ることができれば、汚れや臭いを防ぐことができるのだが……。これまでも、水を弾く撥水性を備えたシート表皮はあったが、ホンダの開発陣はそれだけでは汚れや臭いを防ぐには不十分と考え、水を弾くだけでなく、油を弾いて飲食物を拭き取りやすくする、そんな新しいシート表皮、ファブテクト(撥水・撥油シート)の開発に挑んだ。

ホンダ

 

ポイントはフッ素樹脂加工

ファブテクトはシート表皮に加工したフッ素樹脂の表面張力によって油を弾く仕組み。それにより、シートに接する水や油などの液体の接地面積も小さくなり、液体が玉状になることで油を弾く。しかし、撥油性だけを考えてシート表皮にフッ素樹脂加工を施すと、色落ちの度合いや傷つきにくさなどの自動車用シートに求められる基本性能を保証できなくなるそう。そこで、特性が異なる3種類のフッ素樹脂を最適に配合することで、油を弾く性能と自動車用シートに求められる基本性能を両立した。

ホンダ

 

敵はテリヤキバーガー!?

面白いのが、開発担当者たちが「敵」としてテリヤキバーガーを想定したという話。「がんこな油汚れからイメージしたのは、テリヤキソースにマヨネーズが添えられたハンバーガーでした。これをシートにこぼし、夏の炎天下に1週間放置した後でも、汚れを拭き取りやすくお手入れしやすい。この厳しい目標を達成するために新しい材料と製造方法を開発し、水だけでなく油も弾くファブテクト(撥水・撥油シート)の製品化にこぎつけました」とコメントしている。

ホンダ

 

採用は新型ステップワゴン(スパーダe:HEV SPADA)から。小さなお子様がいる家庭では、本当にありがたい技術に違いない。クルマ購入する際の基準は人それぞれだが、5年以上の歳月を費やして完成させた、このシートを気に入ってステップワゴンを選ぶ人も、きっと出てくる。これはそんな素晴らしい新技術だ。

 

●ホンダ https://www.honda.co.jp/

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